あなたはパチンコやパチスロにどのような印象を持っていますか?

経験したことのないほとんどの人があまりいい印象を持たないと思います。
なのに、全国各地のどんな田舎でさえ最低1件は存在していて、休日ともなれば大勢の人で賑わっていますよね。
昔と違い、今では全館禁煙や空気清浄機をあたりまえのように取り付けるなど誰でも気軽に入れる環境になってきています。

その「誰でも気軽に入れる」といったハードルの低さゆえに軽い気持ちで始めて、気が付けばどっぷりとハマってしまい抜け出せなくなってしまう人が増えてきているように思われます。

事実、ギャンブル依存症が疑われる人は厚生労働省の発表で国内におよそ500万人いると言われており、そのとんでもない人数のほとんどがパチンコ・パチスロの依存だということです。

今回、そんなパチンコ・パチスロ依存症になってしまう原因と治療方法について紹介していこうと思います。
ご自身のみならず家族や周りの友人、知人に少しでも疑いのある方がいるようでしたら参考にしてみてください。

パチンコ・パチスロ依存症の症状とは?

パチンコ・パチスロ依存症(ギャンブル依存症)とは、他の依存症と同じくパチンコ・パチスロがしたいという欲求を自己コントロールできなくなってしまう心の病気「病的賭博」とも言います。

ただ、アルコール依存症などと違って、しっかりとした特徴が出にくく、本人にも自覚がないことが多いので表向きにはわかりにくい依存症です。

パチンコやパチスロにハマってしまった入口として、自分もそうでしたが多くの方が最初は家族や友人などに連れられてわけもわからず打っていたら大当たり。
最終的にいくらかでも勝った、というところから始まっていると思います。

そして、その時の快感が忘れられず、次からは1人で行きはじめるようになり、どっぷりとのめり込んでいってしまいます。

そして、やっかいなのが人間は良くも悪くも続けていると慣れていってしまうということです。
なので、最初のころは大当たりするだけでもワクワクして楽しかったのが普通の出来事になってしまい快感を得られなくなってしまうのです。

そうして、最初は遊び感覚で楽しかったものがいつしか大勝すること(ギャンブルの感覚)でしか快感を得られなくなってしまい、その快感を求めてパチンコ・パチスロをやっていないと落ち着かなくなり、次第にパチンコ・パチスロへの欲求をコントロールできなくなってしまいます。

一度なってしまうと、特効薬といったものはなく、どんどん進行していってしまうので、不治の病と言われるほどに治療が困難な病気なのです。
そういった原因の元になるようなものがすごく身近で誰でも行けるようなところにあるのは少し恐ろしい気がしますね。

パチンコ・パチスロ依存症になる原因とは?

しかし、パチンコ・パチスロをするすべての人が依存症になるわけではありません。
では、依存症になってしまう人の原因は何なのでしょうか?

まず、依存症になってしまいやすい人の特徴をあげていきたいと思います。

友達があまりいなくて他の趣味がない

休みの日に友達もいなくて趣味がない人はその日をどうやって過ごせばいいかわからず、一人で時間を潰せるパチンコやパチスロにハマってしまうことが多いようです。
パチンコやパチスロは元々、みんなでワイワイやるというより、一人で行う娯楽ですので休日に時間を潰すにはもってこいのものでもありますしね。
「趣味は?」と聞かれて、考えた末に「パチンコかな」と答えてしまうような人は少し注意が必要かもしれません。

借金や生活が苦しいなどのお金の問題を抱えている

お金に不自由している人の方がパチンコ・パチスロ依存症になってしまう傾向があるようです。

不足しているお金をパチンコやパチスロなどのギャンブルで作り出そうと安易に考えてしまい、結果持っているお金をすべて使ってしまう。
そして、今度はその使ってしまったお金を取り返そうとまたパチンコやパチスロをしてしまい、止められなくなっていってしまうようです。

さらに、何か努力をするわけでもなく、ただお金持ちになりたいという願望だけを持っている人もそういった依存症になりやすいそうです。

普段はおとなしいのにパチンコやパチスロのときだけ負けず嫌いになる

パチンコ・パチスロ依存症の特徴のひとつとして「パチンコやパチスロで負けたお金をパチンコやパチスロで取り返そうとする」というのがあります。

いつも負けず嫌いを出しているような人ならこういった行動もわからなくはないのですが、普段はおとなしくそんなこともないような人が、パチンコやパチスロをしているときだけ極度に負けず嫌いになってしまう。
そういう傾向のある人が依存症へとなっていってしまいやすいようです。

現実逃避がしたい

「日常生活におけるストレスなどから一時的にでも開放されたい」という気持ちからパチンコやパチスロなどにハマってしまい、そのまま依存症へと進行してしまう、といった人もよくいるようです。

多かれ少なかれ誰でも現実から目を背けてしまいたいことはあるのですが、それでも現実と向き合って乗り越えていこうとします。
しかし、そんなに強い心をみんなが持っているわけではなく、中には現実と向き合えずパチンコやパチスロなどのギャンブルに逃げて一時的な心の安定を求めてしまうようです。

親からの遺伝や影響

少し信じられない話かもしれませんが、パチンコやパチスロなどのギャンブル依存症は遺伝する可能性があるとされており、すでに研究によって実証されてきています。

そして、遺伝とは違うのですが、育ってきた家庭環境でも依存症のなりやすさは変わってきます。
世間一般では、パチンコやパチスロなどのギャンブルはよく思われないのが普通ですが、親がパチンコやパチスロ好きならば、そこで育った子供はそれがあたりまえだと思うようになり一切の抵抗がなくなります。

そうなると、スポーツやレジャーなどの娯楽と同じレベルになり普通にギャンブルをするようになってしまいます。
もちろんそうなってもただのギャンブル好きでとどまればそれでいいのですが、元々のハードルが低い分、依存症へ進行していってしまう可能性も高いと思われます。

ギャンブル依存症の診断テストでチェックしてみよう

あなたが今、ギャンブル依存症かどうかを診断テストでチェックしてみましょう。
このテストはアメリカの「サウスオークス財団」というところが開発したもので日本でも用いられているものです。

やり方はカンタンで、それぞれの質問に対する回答をチェックしていき、最後に「あなたのギャンブル依存状態を診断します」をタップすれば、すぐに診断結果が出ます。

ちなみに、私がやってみたところ、「将来依存症になる可能性が高い」という診断結果となってしまいました(笑)・・・って笑い話じゃ済まないですね。

ギャンブル依存症診断テストはコチラ→SOGS(サウスオークス・ギャンブリング・スクリーン)

パチンコ・パチスロ依存症の治療法は?

パチンコ・パチスロ依存症になってしまう原因についてわかったところで、それに対する治療法の紹介をしていきたいと思います。

その前に、この依存症は心の病気です。本人が診断テストなどで依存症であるということをしっかりと認識し「このままの状態でいれば家族や友人など周りの人たちにまで迷惑をかけてしまう」と考えたうえで、治療に向けて強い意志を持つことが必要になります。

そういった自覚を持って初めて治療に向けての第一歩となるのです。

薬による治療

薬による治療を行っていきますが、そもそもギャンブル依存症を治す薬があるというわけではありません。
依存症による心と体の状態をみながら、症状を抑えるための薬を使っていくということです。

例えば、パチンコやパチスロのことを考えるあまり夜も眠れなくなるようになれば睡眠薬を使ったり、ひどい自己嫌悪などによるうつの状態になれば、精神安定剤や抗不安剤などを使っていくといったようなことです。

カウンセリングによる治療

パチンコ・パチスロ依存症は心の病気なのでカウンセリングはしなければなりません。
しかし、根本的に治療をしていくためにはパチンコやパチスロ中心だった生活習慣を変えていかなければなりません

カウンセリングのような治療は続けて行うことで徐々に効果が表れてくるので、すぐに止めてしまっては全く意味がありません。
治療を行うときは根気強く続けていくようにしましょう。

治療施設や自助グループによる治療

パチンコ・パチスロ依存症のようなギャンブル依存症の専門治療施設や自助グループがあるのでそのような施設を利用して治療していきます。
また、病院へ行く際には診療内科や精神科を受診しますが、大きい病院であれば依存症専門科があるところもあります。

以下は代表的なギャンブル依存症の自助グループです。
詳しい内容はホームページを確認してください。

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)

全国各地に会場があり、そこで行われているミーティングへは自由に参加できます。
また、会費やメンバー登録などといったものも必要なく、予約も必要ありません。

GAM-ANON(ギャマノン)

全国各地で行われているミーティングには、医師やカウンセラーは同席せず同じ立場の人たちが集まって行っています
参加には匿名でするため、本名や身分を言う必要はなく、資格も会費も必要ありません。

まとめ

いかがだったでしょうか。
パチンコ・パチスロ依存症についてカンタンにまとめると

・れっきとした心の病気であり治療が極めて困難
・友人が少ない、趣味がない、お金の問題があるといったストレスをため込む人がなりやすい
・遺伝性がある
・薬による症状の緩和、カウンセリングや自助グループへの参加などの治療方法がある

といったところです。

依存症は自己コントロールができない病気なので、いくら本人の意志が強くてもそれだけでは抜け出すことは到底できないでしょう。
家族など周りの人たちに協力してもらい、早めに専門家の診断を受けて治療していくことが何よりも重要なのです。

それでは、あなたの苦しい日々が1日でも早く終わることを祈っています。