赤信号で停車中についついメールチェックしちゃうんだけど
これってやっぱ違反になるのかな…
では今回はながら運転について話してみるかのぅ
12月1日から、スマートフォンなどの電子機器を操作しながら運転する「ながら運転」の罰則強化が施行されました。
スマートフォンの普及のおかげで電話やメールができるのはもちろんのこと、漫画や動画、ゲームさえもいつでも自由にできるようになりました。その手軽さ故に運転中でもついスマホを手に取ってしまう…そんな経験あなたもあるのではないでしょうか。
私も車のナビが古くてアテにならないため、いつもスマホのナビに頼りっぱなしです。だけど罰則強化されたらもうスマホをナビとしても使えない⁉それは方向音痴の私にとって死活問題。
調べてみると「スマホをナビ利用は可能だけど注視したらながら運転になる」、「ハンズフリーでも使い方によっては検挙される場合がある」など、えっそうなの?と驚く情報ばかり。
今回はそのような、これってどうなの?という曖昧なラインをわかりやすく解説していきます。
罰則強化でどうかわった?
まずはどのように改定されたのか見てみましょう。
改定前 | 改定後 | |||||||||||||
ながら運転 携帯電話使用等(保持) |
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ながら運転による 交通事故 |
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改定後、ながら運転で事故を起こした場合、違反点数は免許停止処分にあたる6点となります。
事故を起こさなくても、違反点数が1点から3点、普通車の場合6,000円から1万8,000円と3倍に跳ね上がり、ドライバーには厳しい法改定となりました。そして万が一違反点数が回復しないうちにもう一度ながら運転で検挙された場合、計6点となり、免許停止処分となってしまいます!
違反2回で免停になるかもしれないなんて…
これからはうっかりじゃすまされないね
誤解を防ぐために怪しまれる場所にスマホを置かないのが安心じゃな
引用:内閣府
こちらは平成29年中における車両等の道路交通法違反(罰則付違反)の取締り件数です。
全取締り件数648万2,541件のうち、携帯電話使用等違反の検挙数はスピード違反、一時停止違反に続き、第3位の91万5,797件とかなり多い検挙数です。
今回の罰則強化が施行されたことで、より取締りが厳しくなっていることは間違いないでしょう。
どういう行為が取り締まり対象なの?
運転中のスマホ使用はアウト!停車中はセーフだけど…
もちろん運転中にスマホを使用することは交通違反として取り締まりの対象になります。
では赤信号で停止している場合はどうかというと、法律上は違法行為に当たりません。
けれどブレーキが甘く車輪が少しでも動いていたら運転中と見なされますし、この後の運転も携帯電話を使用すると見越して捕まえるケースもあるので停止中でも使用しない方が身のためでしょう。
ちなみに携帯保持も取り締まり対象に含まれるため、例え電源を切った状態のスマホでも手に持っているだけで違反となる可能性があるので注意してください。
タイヤが完全に停止してたらスマホを触っても法的には問題ないんだね。
でも信号が青になってたら危険だし、これからはスマホは触らないようにしよう
ナビ利用はOK!画面を注視したらアウト!注視ってどれくらい?
保持はせず、スマホホルダーなどに固定してナビとして利用することは問題ないとされていますが、表示された画像を注視したら違反対象になります。
これは車のカーナビについても同様です。では注視って一体どれくらいの時間のことなのでしょうか。
一般的に注視とは2秒以上画面に集中している状態と言われています。けれど正確に2秒なんてわからないので、警察の力量によっては2秒以下でも検挙される可能性も十分にあり得ます。
2秒なんて早すぎると思うかもしれませんが、時速60キロで走行した場合、2秒間で約33.3メートルも進んでしまいます。その間に急に子供が飛び出してきたり、前の車が渋滞などで停車したことに気づかなかったら大きな事故になりかねません。
引用:警視庁
30メートルというとバスケットコートの長さくらいじゃ。
2秒でそんなに進んじゃうの⁉それは危ないわ…
曲がる場所がわかりづらくてナビについ目がいっちゃうことあると思いますが、そういう場合は安全な場所に停車してから確認するようにしましょう。
ハンズフリーならOKとは限らない
スマホを保持することや画面を注視することが違反となるため、ハンズフリーを使用して通話することは道路交通法上、罰則の対象にはなりません。
しかし都道府県によっては、条例で運転中にイヤホンの使用を禁止している自治体があります。(ハンズフリーで通話することに限らず、イヤホンを使用して音楽を聴くことも同様です)
これは緊急自動車のサイレンや踏切の音など、安全に必要な音や声が聞こえない状態とみなされ、安全運転義務違反と判断される可能性があるからです。では片耳だけなら大丈夫かといえばそういうわけではなく、問題はそれによって周りの音が聞こえない状態ではないかということが取締りの基準となるようです。
安全運転義務違反に対する罰則は以下のとおりです。
- 違反点数・・・2点
- 反則金・・・普通車で9,000円
ですので、どうしても運転中に通話する必要がある場合は、イヤホンタイプではなくハンズフリーカーキットなど車に取り付けるタイプを使用することをお勧めします。
【おすすめのハンズフリーカーキット】
ながら運転しないために
罰則強化されたし、もう運転中はスマホを触らない!そう思いながらも運転中に着信音がなったりメールが届いたらどうしても気になってしまいますよね。
そこで運転中はドライブモード(公共モード)に設定して着信音が鳴らないようにしましょう。
しかし機種によってはドライブモードがないものもあります。
そこでおやすみモード(iPhone)、通知の鳴動制限(Android)を使うことをおすすめします。
極端な話、電源をオフにすればもちろん着信音はなりません。
ですが、大切な取引先からの電話や、家族からの緊急の電話などすぐに知りたい場合もありますよね。
この機能使用中ロック中の着信音は鳴らなくなりますが、大事な通知だけ着信音を鳴らしたり、数分以内に同じ人からかかってきた場合のみ着信音を鳴らすなど、細かい設定が可能となります。
大切な通知はお知らせしてくれるので、これで不必要な着信音はすべてシャットダウンして安心して運転に集中できます。
もちろん運転中に電話することは危険ですし道路交通法違反になるので、大切な連絡だった場合でも安全な場所に車を停車してから使用するようにしてください。
大切な連絡だけ知らせてくれるなら安心して運転に集中できるね
牛乳買ってきてなんて電話で捕まったらあほらしいからのぅ
まとめ
いかがでしたか。
今回、かなり罰則強化された「ながら運転」。少し厳しすぎると思う人もいるかもしれませんが、ながら運転によって危険な事故が多発しているのも事実です。
車はどこでも自由に行ける便利な乗り物です。しかし車は人を殺める可能性もあるということを十分に理解して、今一度安全運転に心がけてください。