早いもので2020年も1ヶ月が経ちました。
今年はちょうど21世紀に入って20年目。夏には東京で56年ぶりにオリンピック・パラリンピックも開催されます。
この節目の年に、今年こそ自由になりたい、と気持ちを改める人もいるのではないでしょうか。
そういう時に力を与えてくれる偉人の言葉を集めてみました。一歩踏み出す手助けになれば幸いです。

偉人に学ぶ自由のための名言10選

夏目漱石「自由な書を読み…」

自由な書を読み、自由な事を言ひ、自由な事を書かんことを希望いたし候。
夏目漱石(日本の小説家、評論家、英文学者/1867~1916)

まずは日本の誇る文豪、夏目漱石先生のお言葉から。
自由な本を読んで、自由なことを言って、自由なことを書きたいなんて、理想的すぎてわくわくしますよね。でも、これ、実は愚痴なんです。

夏目漱石は若いころ、現在でいうところの大学などで教鞭を取る英語教師だったのですが、お堅い授業が原因で、生徒からは不人気でした。
このことは彼にとって、元々神経症を患っていたことも重なり、大変なストレスだったようです。

この言葉は親友の正岡子規にあてた、

「さて、小生の目的御尋ね故御明答申上たけれど実は当人自らがいはゆるわが身でわが身がわからない位故、到底山川流に説明する訳には参りかね候へど単に希望を臚列(ろれつ)するならば教師をやめて単に文学的の生活を送りたきなり。
換言すれば文学三昧にて消光したきなり。月々五、六十の収入あれば今にも東京へ帰りて勝手な風流を仕る覚悟なれど、遊んでをって金が懐中に飛び込む訳にもゆかねば衣食だけは少々堪忍辛防して何かの種を探し(但し教師を除く)、その余暇を以て自由な書を読み自由な事を言ひ自由な事を書かん事を希望致候。」

引用:夏目漱石(明治三十年四月二三日付正岡子規宛書簡 より)

という内容の手紙に書かれた一節にでてきます。

ゆーじゆーじ

好きな事だらけの生活を送りたいけど、暮らしていけないから我慢して何かの仕事はしないと。(でも今の職は嫌だ。)せめて、お休みのときは好きな事をしたいよー。

なんて愚痴、すごく共感してしまいますよね。
この数年後の明治38年に、漱石は「吾輩は猫である」を発表し、作家デビューします。
これは、年々ひどくなっていくノイローゼを和らげるために、高浜虚子に勧められたことだと言われています。
彼の人生はその後も苦悩が多く、決して自由に生きた人とは言いにくいのですが、小説を書いている時は自由であったのでしょうか。
自由になりたい、をなかなか実現できない私たちも、せめて、漱石にとっての小説のようなものをひとつでも持っておきたいですね。

ガンディー「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば…」

間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない。
マハトマ・ガンディー(インドの弁護士、宗教家、政治指導者/1869~1948)

インド独立の父、と言われるガンディーの名言です。
自由には責任が伴う、なんて言葉もありますが、それってちょっと窮屈ですよね。自由というものはもっと思い切って飛び込んでいいものではないでしょうか。
失敗を恐れず、勇気をもって一歩踏みだそうとするときに、力を与えてくれる言葉ですね。

魯迅「自由はもちろん金で買えるものではない。だが…」

自由はもちろん金で買えるものではない。だが、金のために売り払うことは出来る。
魯迅(中国の小説家、思想家/1881~1936)

こちらは中国の作家、魯迅のちょっとドキっとする言葉。
自由、売り払っていませんか?
先ほどの夏目漱石のように、生活のためには好きなことばかりはしていられません。でもそれは、自由を切り売りしていることなのかも…。
幸い、現在は彼の生きた時代より、ずっと便利な世の中になりました。
自由そのものはお金では買えませんが、そのきっかけまでなら、お金で買えるようになっています。
自由を売り払ってしまう前に、そういったものを利用して、自由な暮らしの手助けにするのもよいのではないでしょうか。

マザー・テレサ「所有すればするほど、とらわれてしまうのです

所有すればするほど、とらわれてしまうのです。より少なく所有すれば、より自由でいられます。
マザー・テレサ(カトリック教会の修道女、ノーベル平和賞受賞/1910~1997)

女性の名言も紹介しておきますね。マザー・テレサの言葉です。
近年、ミニマリスト、というライフスタイルが注目を浴びていますね。
ミニマリストとは、最小限(ミニマル:minimal)の持ち物だけで、シンプルな暮らし方を実践する人たちのことを言います。
ミニマリストたちは、ただ単に「物を持たない」というだけでなく、こういった生活を送ることで、「心に余裕のある豊かな人生を送る」という価値観を大事にしています。
マザー・テレサの言葉は、この概念に通じるところがあるのではないでしょうか。
当時の人々よりも、現在の人々の方により響く言葉のように感じますね。

ジョージ・ワシントン「自由はひとたび根付きはじめると…

自由はひとたび根付きはじめると急速に成長する植物である。
ジョージ・ワシントン(米国の初代大統領/1732~1799)

アルベール・カミュ「自由とは、より良くなるための…」

自由とは、より良くなるための機会のことだ。
アルベール・カミュ(フランスの小説家、ノーベル文学賞受賞/1913~1960)

自由とは手に入れることができれば、それで終わりなのでしょうか。
より良くなるための機会のことを自由と言うのならば、もっとたくさん欲しくなってしまいますよね。
ちょっと欲張りな気もしますが、ワシントンが言うように、一度身についた自由はどんどん大きくなっていくものなのだと思います。
より良い自分になるために、自由を育てていきましょう。

ベンジャミン・フランクリン「安全を得るために自由を放棄する者は…」

安全を得るために自由を放棄する者は、そのどちらも得られないし、得るに値しない。
ベンジャミン・フランクリン(米国の政治家、外交官、物理学者/1706~1790)

キング牧師「自由は決して圧制者の方から自発的に与えられることはない

自由は決して圧制者の方から自発的に与えられることはない。しいたげられている者が要求しなくてはならないのだ。
キング牧師(米国の牧師、公民権運動の指導者/1929~1968)

エイブラハム・リンカーン「他人の自由を否定する者は…」

他人の自由を否定する者は、自らも自由になる資格はない。
エイブラハム・リンカーン(米国の第16代大統領/1809~1865)

自由は待っていても手に入りません。
時にはリスクを負う覚悟が必要だったり、強者と戦わなければならなかったりもします。
また、他人の自由を尊重しながら自分の自由を追求するということは、難しいことです。
自由は苦しい、と感じることもあるかもしれませんね。でも、だからこそ得られた時の喜びはひとしおなのだと思います。

すこし強めの言葉を並べてしまいましたね。
最後は、自由を望むすべての人の力になる言葉を紹介して締めたいと思います。

ヴォルテール「自由であろうと望んだ瞬間に、人は…」

自由であろうと望んだ瞬間に、人は自由となる。
ヴォルテール(フランスの哲学者、文学者、歴史家/1694~1778)

自由になりたい、って実現しようとしたらちょっと大変なのかもしれません。
思うようにならないし、失敗したら怖いし、生活はなかなか変えられないし、強い心も必要だし。
でも、自由になりたい、って思った瞬間、気が楽になったはず。それがすでに自由ということなのかもしれませんね。
難しく考えなくても、私たちはきっともう、自由になっているのだと思います。

まとめ

いかがでしたか?あなたの心に響く言葉はあったでしょうか。

私は最後のヴォルテールの言葉が好きですね。
自由になりたいと思った瞬間にもう自由になっているのなら、気軽に新しい一歩を踏みだすことができます。

2020年。あなたもぜひ、これらの名言に背中を押してもらって、自由になりたい、を実現できる素敵な1年を目指してみてくださいね。応援しています。