ゴホッ!ゴホッ!
どうした?風邪でもひいたのか?
どうもそうみたい・・・ゴホッ!
手洗いやうがいなど感染の対策はしてなかったのかの?
してたんだけど、家族の誰かが持って帰っちゃったみたいなんだよね
家の中ではウィルスの除去や除菌などの対策はしてないのかの?
何か良いのがあるなら教えてよ
では、クレベリンというものを教えてやろう
クレベリン?
カンタンに屋内のウィルス除去や除菌のできるものじゃ
それ・・ゴホッ!ぜひ・・ゴホッ!ゴホッ!教えてよ・・ゴホッ!ゴホッ!
・・・大丈夫かの?
みなさんは風邪など病気に感染しやすい方ですか?
特に冬場などインフルエンザが流行する時期には手洗いやうがい、外出時にはマスクをして出かけるなどいかに感染しないかに日々頭を悩ませていることと思います。
そこで、今回はクレベリンというものについて紹介してみようと思います。
このクレベリン、とてもカンタンに屋内のウィルスや菌を除去、除菌できると評判のものです。
自分のみならず大切な家族が病気に感染しないためにも知っておいて損はないと思います。
クレベリンって何?
クレベリンとは、大幸薬品(正露丸などを作っている会社)が開発、発売している二酸化塩素を主成分としたウィルスの除去や除菌、さらには臭いまでもとることができる製品の名前です。
主成分になっている二酸化塩素ガスは強い酸化作用があります。
そのガスが空気中のウィルスや菌、または臭いの元になるものに働きかけ機能を低下させていきます。
基本となる形には3種類あり、置き型、スプレー型(スプレー、ミニスプレー)、スティック型(ペンタイプ、フックタイプ)があります。
それぞれの使い方は以下の通りです。
置き型
部屋に置いて使用するタイプのもので、キャップを外し、同梱されているゲル化剤をすべて投入したのち専用のキャップを取り付けます。
そうすることで二酸化塩素が発生し、空間内の浮遊ウィルスや菌を除去、除菌してくれます。
部屋に置いておくだけのカンタンな使用方法でお家の衛生対策の基本となるタイプです。
60グラム(6~8畳)と150グラム(8~12畳)の2種類ありますので使用する部屋の大きさに合わせて使用してください。
スプレー型
キッチン、洗面台などの水回りや玄関のような少し狭い場所であったり、ドアノブやテーブルなどの家具類の気になるところをピンポイントで狙い撃ちするタイプのものです。
置き型より有効範囲は狭くなるものの、狙った場所、物へ直接吹きつけることで即効性があり、なおかつ消臭効果もあるのでいろんなところで使えるので便利です。
公共トイレなどの外出先でたくさんの人が触れるようなところには携帯しやすいミニスプレータイプもあります。
スティックタイプ
オフィスや病院、学校など人がたくさんいるような場所ではスプレータイプでは使用しにくいかと思われます。
そんなときにはこのスティックタイプがオススメです。
ペンのような形になっていて胸ポケットに差し込んだりネームホルダーに引っかけるなどして使用することで自分の周りの空間だけを除菌します。
また、仕事場の机やベビーベッドなどの設置スペースが少ない場所にはスティックのフックタイプが便利です。
机やベッドの端に引っかけたり隅っこのスペースへ置いたりと場所をとりません。
ただ、屋外では成分が分散してしまい効果が得られない可能性が高いので屋内での使用に限ってください。
クレベリンの効果って?
クレベリンがどういうものかと使い方がわかったところで次はその効果についてみていこうと思います。
大幸薬品の調べでは、6畳相当(25㎥)の閉鎖された空間でクレベリン置き型を使用したとき、浮遊・付着ウィルスの一種、浮遊・付着菌の一種を180分間で99%除去できるということを確認しています。
注意事項としては、すべてのウィルス、菌を除去できるということではないということと、利用環境により成分の広がりが異なるということです。
と、ここまで見るとクレベリンは非常に効果があるように思われます。
しかし、平成26年に消費者庁からその当時二酸化塩素を使った商品を販売していたメーカー17社に対して景品表示法に基づいた措置命令が出されています。
その内容をざっくりとカンタンに言うと
「二酸化塩素が生活空間において、合理的根拠のないままウィルス除去、除菌、消臭などするかのように表示している。それらの製品表示を消費者が勘違いして買ってしまうからやめなさい。」
と、いう感じのものです。
そこで、各メーカーから提出されたものは、上で書いたような、密閉した空間での試験結果のデータでした。
ということは、換気をした後の状態や人の出入りが多いような空間においての効果、検査の結果は認められなかった、となります。
そのため、ほとんどのメーカーが商品を撤去したり自社のウェブサイトから削除したりと撤退をしていったのですが、大幸薬品だけは今も製品表示の一部を変更しただけで、現在も販売を継続しています。
大幸薬品だけ特別だったわけではありません。消費者庁は一部のクレベリン商品にも「合理的根拠を示すには値しない」と言っています。
そうした消費者庁からの命令に対して大幸薬品はニュースリリースで反論を発表しています。
そちらもざっくりカンタンに言うと
「確かに、一部誤解を招くような表記、表現があったけど効果、性能に関しては嘘はないです。」
という内容です。
結局、クレベリンの効果については、あるともないともハッキリと断言できないとなるようです。
ちなみに、自身で購入して使用してみたのですが、もともと風邪一つひかない体なので効果のほどはよくわかりませんでした(笑)
しかし、ニオイに関しては私個人の感想ですが気になるものではなかったです。
他に使用している方の感想や口コミなどを調べてみましたが、ほとんどの方が使用してから風邪をひいてない、家族内での感染が防げた、とか、ペットのニオイが気にならなくなった、カビ臭かったのがなくなった、など肯定的な意見が多かったように思われます。
クレベリンの安全性は?
クレベリンは最初に言ったように二酸化塩素が主成分です。
では、その二酸化塩素の安全性はどのくらいなのでしょうか?
日本産業衛生学会というものが出している作業基準に二酸化塩素の濃度について規定がありません。
ということは、どのくらいの濃度になると危険になるのかがわかりません。
そこでアメリカ合衆国産業衛生専門家会議の作業基準を見ると、作業者が安全に働ける濃度として0.1ppmが規定とされています。(ppmは100万分の1を表す単位)
塩素が0.5ppmなので塩素より低い濃度にしないと安全に作業ができないと規定ではなっていますので、二酸化塩素がかなりの毒性を持っていることがわかると思います。
そういったことをふまえてクレベリンの安全性ですが、メーカーの発表によると
二酸化塩素ガス(室内濃度0.01ppm)を放出させた25㎥(6畳相当)の閉鎖空間で浮遊ウィルスの一種を180分間で99%除去、浮遊菌の一種を120分間で99%除去したことを確認、とあります。
さらに、一般的な集合住宅の1室(1K、床面積22㎡)の中央、床上1.1mの高さにクレベリンを1個設置、エアコンなどの空調をOFFにした状態で30日間の二酸化塩素ガス濃度の変化を測る実験もしています。
その結果は、30日間の室内全域の二酸化塩素ガス濃度は、ほぼ0.03ppm以下の低濃度であった、となっています。
この2つの実験結果からクレベリンは正しく使用すれば、高濃度になることもなく安全に使用できるのではないかと思われます。
しかし、忘れてはいけないのが、二酸化塩素は日本では濃度の規定はなく、その毒性についても詳細はまだわかっていないということです。
感想や口コミを見ると、塩素の独特なニオイで気分が悪くなった、のどが痛くなったなども見受けられますので使用するときには以下のことに注意して使用してください。
・鼻先で直接吸い込まない
・成分のニオイ(プールのようなニオイ)を感じたら換気をする(特に冬場は換気をしないことが多いので注意が必要)
・寝室で使用するのであれば成分のニオイを感じないことを確認してから就寝する
まとめ
いかがだったでしょうか。
クレベリンについてまとめるとこんな感じです。
・二酸化塩素ガスをしようした空間除菌剤(物にも使用できる)
・日本では濃度の規定がなく医薬品や医薬部外品にならない
・効果をハッキリと断言できないが使用した人からの評価は良い
・正しく使用すれば安全性も問題ないと思われる(注意は必要)
この記事を読んだことで少しでも病気に感染するリスクを減らせる参考になれば幸いです。